映画「ズートピア2」ネタバレ考察 大告白シーンの致命的な「論点のズレ」

「ズートピア2」例の大告白シーンの致命的な「論点のズレ」 映画

ズートピア2を観ました。
公開2日目に。

もうDVD出てますね。
作品概要出演者情報などについてはこちらの概要ページ見ていただけば完璧なので省きます。

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1に引き続きバディの可愛さにメロメロにされつつも、妙に引っかかって、3に向けて不穏なものを感じたシーンがあります。

それが、

【例の大告白シーン】

このシーン、致命的に論点のズレが発生していると思うんです。

順番に主張させてください。

①「あなた/君が好き」の構文のすれ違い

このシーン、ニックの構文は以下の通り。

「自分はずっと孤独だった(過去)」
「君だけが初めて自分を信じてくれた(転機)」
「だから今の自分の世界の中心は君」

対してジュディが語るのは、

「私はこういう人間(自己定義)」
「だからこそあなたの言葉が特別(限定的依存)」
「私にとってもあなたが一番大切」

これ、マズローの欲求段階説にすごくきれいに当てはまります。

要するにニックは
3階層目の【所属と愛の欲求】を、ジュディに全振り

一方ジュディは
4【承認の欲求】をニックに支えられ、
5【自己実現の欲求】にも足をかけている

二人はお互いを大切に思ってはいても、

ニックの「一番」=存在基盤・所属
ジュディの「一番」=選択と信頼

と段階が明確に違います。

えいまんぼん
えいまんぼん

……正直これはすれ違いでしょう

感情の強さは同じでも、
「相手を自分の人生のどこに置いているか」という重心が一致していない。

要するに、
ニックは生きるための「居場所」にジュディを置き、
ジュディは進むための「支え」にニックを置いている。

実際2のニックの、
ジュディの危険な行動に対しての反応は1から明確に変化しています。

1では明らかに「自分にも被害が出るから」止める
2では「ジュディ自身が危ないから」止める

具体的には、

・ジュディが単独カーチェイスをして落下すれば、まずジュディを探す。
・危険なことがあったら、身の安全を一番にして逃げる選択をとる。
・自分の身の安全より、ジュディの救出を優先する

などが挙げられます。

バディとしては成立していますし、
表面上関係は深化しているのですが、
私はこの違いに不穏なものを感じました。

果たしてディズニーが、この微妙なズレを最後まで残すか?

なぜそこを心配をしているの?
3で解決するんじゃないの?

……と思われる方もいると思うのですが、
ここで何が【乗り越えるべき壁】として設定されたか
と考えると、バディのオタク的にはなかなかしんどいものがあるんです。

ここを、物語の構造から考えてみたいと思います。

②3作目はどこに向かう?

構成で見る3作目予測

ジュディとニック、というくくりで考えると、

1で描かれたのは、出会い
そして2では、関係性の深化が描かれています。

しかし、この関係性の根っこが
欲求段階的にズレている、というのが前提です。

では、3でこの二人を同じ目線に立たせるためには何が必要か。

ざっくり言ってしまうと、
【ニックの自立と自己実現】【それを承認するジュディ
かなと思います。

物語構造的にも、これをやると収まりがきれい。

1.出会い
2.関係の深化
3.自立と新しい道

わかりやすい3部作構成です。

ニックの成長のキーワード

ここで、もう一度先ほどのシーンのセリフに戻ります。
実はあのやりとりでニックはもう一つ、重大なワードを踏んでいます。

それが、

「警察官になりたかったわけじゃない」

です。

これ、「君の相棒になりたかったんだ」と続くので前振り扱いなんですが、
この話の舞台は【誰でもなんにでもなれる】ズートピア。

ニックに【本当はなりたかったものになる】という選択肢が出てくるのは自然です。

最後のシーンで落ちてくる鳥の羽が、
ニックの幼少期の夢「レンジャー」と絶妙に相性が良さそうなのもまた…といった感じ。

ジュディの成長のキーワード

また、この選択を後押しすることは、実はジュディの成長でもあります。

大告白シーンで実はジュディの方もキーワードを発しています。

「ヒーローコンプレックス」

です。

これは、感謝されるため・英雄であるために無茶をする精神状態。

専門家ではないので詳しい説明は避けますが、
端的に言うとジュディに必要なのは

【自分が介入するべきではない問題から手を引く決断】

かなと思います。

バディとして乗り越えるべき壁

つまり、2で露見した二人のバディとして【乗り越えるべき壁】は、
どっちにとっても、【お互いからの自立】なのです。

ニックを手放し、自分の制御の利かないところで
彼が活躍するのを【頼る】

これがジュディとニックのバディとしての最終到達点なのでは?
というのが私の予測です。

というわけで、3で描かれるのは、
【ニックの夢・自立への背中を押すジュディ】が濃厚。

特に描かれる可能性が高いのは、

2で返してもらったニンジンペンに、
今度はジュディが【自分から自分の声を録音してニックに渡し、送り出す】

……という流れかなと思っています。

「ここはズートピア。
 誰でも、なんにでもなれる世界よ。ニック、あなたの夢を追って」

そして手渡すニンジンペンの録音内容は、

「大好きよ、ニック。……私の相棒」

みたいなやつ。

えいまんぼん
えいまんぼん

書いておいてなんですが、
このバディ大好きすぎて外れて欲しい

はい、というわけで、
以上が2の心理と物語構成から考えた、ズートピアオタクの3の妄想展開予測でした。
ここまでお読みくださってありがとうございます!

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